認知症になるとすべてが無効になる???
このお正月に本屋さんを、ぷらぷらしていたら、
このタイトルのようなことを書いている本が目に入ってきました。
最近、いろんな雑誌や新聞記事などで、認知症になったら、財産がうんぬん、、、と書いているものが増えてきました。
僕は、成年後見人の業務にかかわって、13年ほどになります。
身内も認知症と診断されている者もいて、
仕事でも長いこと認知症の方に関係してきましたし、私的にも関係しています。
認知症になったら、財産が凍結されます。
認知症になったら、契約は無効です。
認知症になったら、遺言書は無効です。
こんなことを書いているような雑誌、ブログ、多々ありますが、
はっきり言って、
言いすぎ!
極端すぎ!
です。
そのような記事はそのまま信じてはいけません。
中身をじっくり読んでいけば、超極端なタイトルから、ゆるめるように内容を修正している記事がほとんどです。
認知症と診断、イコール、もう何もできない。
というような言い方は、人権侵害だと僕は思います。
認知症と診断されても、判断能力があれば、財産が凍結されることはないし、してはいけません。
判断能力がある時にした契約が、認知症と診断されたから無効になることもありません。
判断能力がある時に書いた遺言書が、認知症と診断されたから無効になることはありません。
認知症と診断されたから、もうあなたは何にもできない人です!
と一刀両断するような記事が多いので、とりあえず否定しておきます。
信じ込まないように。