【相続】ハンコを押さないということは?

新型コロナの影響で、オンライン化、ハンコレス化が

急速に進んでいきそうですけど、

現状、相続の話では、ハンコ特に実印なしでは進みません。

 

相続の相談のなかで、よくある話が、

ひとりだけハンコ押してくれなくて困っている、、、という話。

 

相続の手続きをするには、

有効な遺言書がない場合は、

戸籍上の相続人全員で話し合いをして、全員一致で分け方が決まったら、

遺産分割協議書に実印を押す。

そしてその書面を使って相続の手続きをしていかなければなりません。

もちろん、納得がいかなければ、実印を押すべきではありません。

 

ところで、僕は子供のころから、

ハンコは簡単に押したらあかんで。特に実印は絶対に押したらあかん。何もかも取られるよ。。。

というようなことを、親から何回も言われて育ってきました。

 

相続の場面で

ハンコを押しさえしなければ、何も取られないんだから、

なんだかよくわからんから、ハンコ押さない!

っていう人も、少なからずいると思います。

 

確かに、一人でもハンコを押さなかったら遺産分割協議は成立しないし、

相続手続きもできない。何も得られない代わりに、何も取られない。

でもそうとも言い切れないですよ。

 

相続は、プラスの財産をもらえることもあれば、マイナスの財産を背負うこともある。

権利と義務がセットです。

ハンコを押さなかったとしても、マイナスの財産を逃れることはできません。

たとえば、故人に借金があれば、ハンコ押さなくても相続人は支払う義務を背負うし、

誰も住まなくなった空き家が朽ちれば、相続人には、他人に迷惑かけないようにする義務がある。

ハンコを押さなくてもです。

 

義務を逃れるためには、相続人同士で話し合って解決法を探ることです。

家は、相続手続きができて名義が変われば、相続でもらわなかった人は責任からのがれられます。

なので、長いことお付き合いが途絶えていた親戚から相続の話が舞い込んできたときには、

しっかり話し合ってください。

ハンコを押さなければ、災いはない!とは言い切れないですからね。

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