空き家はどこでも増えている

1月11日の日経新聞の記事で、

別荘などを除いた、活用されていない空き家の数は、

世田谷区が一番多く4万9070戸、二番目は大田区で4万8080戸だそうです。

1月11日日経記事から。

「全国の空き家を市区町村別にみると、最も空き家数が多いのは東京都世田谷区の約4万9000戸となった。2位は同大田区で、東京23区や県庁所在地市が上位に並んだ。管理不全の空き家が地域の課題となっているが、主要都市ほど深刻化している様子が読み取れる。空き家率では過疎が進む地域が高かった。」

記事によると、大阪府下や隣接地域では、4位に東大阪市(4万4180戸)、7位に吹田市(3万8540戸)、10位に尼崎市(3万7130戸)となっています。

総戸数に占める空き家の比率では、1位北海道夕張市が40.0%、2位山口県周防大島町33.4%、3位北海道歌志内市33.3%と、過疎地域で高くなっています。

 

世田谷区は地図で見るとかなり広いですし、人口も多いですね。

地名でいうと、成城や二子玉は、大阪在住48年の僕にとっても有名で、高級なイメージですよね。大学も駒沢とか日大とか東農大などなどたくさんあるようです。そうすると、ふつうは若い世代も多いんじゃないの?と思ったんですけど、この結果は大阪人からするとちょっと意外でした。

大田区は町工場があって下町なイメージですが、田園調布や羽田空港もあります。

比較的小さい集合住宅が集まる地域もあるようで、そのような地域で65歳以上の人口の割合が高く、空き家が目立つそうです。

 

わが町、寝屋川市では、

平成25年の市の調査では、空き家は1万6330戸(空き家率13.8%)となっており、

特に空き家が多い地域は、香里園の駅の西側地域、寝屋川市駅の西側地域、萱島駅の東側地域となっています。

この地域に共通する特徴は、

市内でも高齢化率が高いこと。

道幅が狭く、集合住宅が多いこと

です。

 

今回の記事で推測されるのは、都心で、人気のある地域でも、

道幅が狭いところは、不動産の流通が停滞し、空き家になりやすいということでしょうか。

確かに、うちの事務所に寄せられる空き家などの相談でも、

原因は

亡くなられた方の名義のままで、相続の登記が出来ていないことが一番ですが、

道路の問題があって、再建築ができなかったり、

大きな土地でも開発許可がおりず、宅地分譲ができないことも大きな原因となっています。

これは、寝屋川市だけでなく枚方市、交野市も同じです。

 

大きな災害が多い近年ですので、道路を広くとる必要があるでしょうが、

空き家問題の解決には、行政も立法も柔軟な対応が必要だと思います。

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