相続放棄の相談が増えています
このまえの土曜日は司法書士会主催の遺言・相続の無料相談会に相談員として参加しました。
毎年数回行っていますが、今回は久しぶりに守口市で開催されました。
いつもは枚方市で開催することが多く順番待ちの盛況になりますが、
今回は久々の守口市だったためか相談者少なめでした。
これからも守口市でも開催することで認知され増えてくると思います。
うちの事務所でも相談会でも相続放棄に関する相談が増えています。
プラスの財産よりもマイナスの財産が多い債務超過であれば、当然に相続放棄を検討することになる思いますが、
最近は、いらない不動産に関わりたくないという理由で相続放棄を考えている方が増えているように感じます。
ここ数年、様々なメディアなどで空き家の問題がクローズアップされ、そのリスクを考える人が多くなったのだと思います。
土地を持っていたらなんとかなると考えていた日本人の価値観が逆転してきたのだとも思います。
使わない、要らない不動産は早く手放したほうがいいです。
ただし、不動産がある場合の相続放棄については、注意が必要です。
前にも書いたように、相続放棄をしても次の順位の相続人が実際に管理できるようになるまでは
相続放棄した人に管理責任があるからです。
そのような相談も増えてきました。
相続放棄については、裁判所での判断も分かれていますし、難しいところですが、
一番安心なのは相続財産管理人が選任されて、管理責任を任せられればいいのですが、
選任の手続きには予納金を100万円程度必要になりますし、なかなかこれも難しいのです。
でも、不動産がある場合は、そのようなことも検討せざるをえません。