後見支援信託
2月から後見支援信託という制度がスタートします。
先日の産経新聞にも記事がありました。
先日、僕が加入している
「公益社団法人成年後見センター・リーガルサポート」の会議で少しだけ説明を聞いてきました。
成年後見制度の利用が増えているのですが、同時に後見人による不正も増加しているとのこと。
特に身内が後見人になるケースでは、
全国トータルで一日あたり約600万円の横領がされているというデータがあるとか。
後見人の役割をしっかり理解していないために、勘違いして、
自分や家族のために被後見人の財産を使ってしまうのでしょう。
たぶん、後見人の中には不正であるという認識がない人もたくさんいると思います。
このような親族後見人の不正を防止するシステムとして考えられたのが、
後見支援信託です。
ざっくり言うと、
信託銀行が被後見人の財産を預かって、
毎月、被後見人の生活に必要な費用を後見人が管理する口座に振り替え、
それを後見人が被後見人のために管理、使用していくというものです。
こうすることで、後見人による多額の横領行為を防止します。
後見人になれば、被後見人である親の財産を自分や家族のために使えると
勘違いされている方は結構多いので、この制度がスタートしてしばらくは混乱するかもしれませんね。
2月スタートです。ちょっと急な感じもします。
たぶん、裁判所も多くの司法書士もこの制度については、
これから勉強しなければ。。。という感じじゃないでしょうか。
成年後見のご相談は<枚方市・寝屋川市・香里園の香里司法書士事務所/相続・遺言サポートオフィス> まで