エネルギー問題
昨日、青山繁晴さんの講演会に行ってきました。
題して、「日本の希望」
青山さんの講演会に行くのは昨年6月以来のことです。
青山さんの特徴として、紙に書いたとおりには進まない。
というか、このうちのいくつ語れるかという感じですね。
昨日、実際に語られたのは、
拉致問題
野田政権
福島原発
エネルギー問題
でした。
エネルギー問題について語られたことはだいたい次のとおりでした。
①この先、新規で原発を建設するのは実際問題ないだろう。
なぜなら、福島原発が30年では解決しないから。実際にはあの周辺はもはや住めない。
その現実を見続ける日本において、新たに原発を作るのは難しい。
②だから、代替エネルギーは重要だが、ひとつで原発に代わるエネルギーはないということ。
休耕田を利用した太陽光発電(メガソーラー)。
休耕田は、普通は山間部に点在している。しかも日当たりの悪い所にある。
だからメガソーラーにはならない。よってコスト効率が悪い。イコール電気代高い。
平地の多いドイツでも、太陽光では全然足りなくて、フランスから原子力の電力を買っている現実。
風力発電。これは環境破壊がひどい。
人口500万人のデンマークでは積極的に導入されたが、
低周波の電波による健康被害が多数報告されている。とくに女性に顕著だと言う。
③結局、それだけで原子力にとって代わるものは無いのだ。
ただ、可能性があるのは、メタンハイドレートによる火力発電。
世界一の埋蔵量をほこる日本は実は隠れた資源大国なのだということ。
今の火力発電所をそのまま利用することもできる。あと20年や30年は持つはずだ。
④今回の福島原発事故は人災である。実際に原子炉の近くまで歩いていって建屋の中を覗いた。
地震や津波で、原子炉が破壊されたのではない。
その時点では、予定通りに原子炉は自動停止した。
ただ、冷却装置が津波に破壊されたため、冷やすことができず、メルトダウンに至った。
これは、設計段階で電源を喪失しないように手を打たなかったこと。
そして、津波の直後の東電本店と政府の対応の遅れで冷却が遅れてしまったことに原因がある。
④これからの30年、原子力を含め、様々なエネルギーを組み合わせていくしかない。
そして30年の間にエネルギー技術を進歩させる。その力が日本にはある。
以上がエネルギー問題のお話のかいつまんだところです。
風力の健康被害については、今朝の産経新聞にも出ていました。
地熱発電も有望と聞いたことがありますが、これも騒音がすごいらしいです。
火力は効率はいいはずですが、CO2の問題には逆行してしまいますね。
原子力も含め、それぞれに短所はあるのは当たり前のことです。
その短所を理解して、付き合っていくしかないのでしょう。
僕の感想としては、
既存の原子力は、どうしても動かさないと無理だということ。
ただ、ありとあらゆることを想定して、安全対策は根本から見直す必要があること。
地震だけでなく、テロ対策も。
メタンハイドレートについては、日本海から沖縄を中心に、国際的な争奪戦になる。
当然、それなりの人的、物的、法的な大幅な改良が必要になること。
こうなると、この国に住む人の意識、考え方を根本から変えないといけない。
国のあり方自体を改良をしないといけないのだろうと思いました。
日本が経済立国であることを今後も続けるなら、変わるしかない。
ドジョウさんにそれができるのか?
というか、一国民に、国のリーダーがドジョウよばわりされることから変わらないと。。。