債務整理と住宅ローン②
住宅ローン絡みの債務整理の相談に来られる方は、
相談者から、こんな風にして債務整理してほしいんですが・・・と
債務整理の方法を私に提案してくる方がいます。
よく、勉強してこられましたね。。。とは言えないのばかりですが。
具体的には、
「カードローンも含めた債務総額相当を新たに別の銀行から借りて、高金利のカードローンを低金利の住宅ローンに借り換えてしましたいので、その書類を書いてもらえませんか?」とか、
「ある不動産屋で、家売ってもらいます。売却の際に銀行にばれないようにお金浮かすので、そのお金隠したまま破産手続きやってもらえませんか?」とか。
当然、お断りです。
どこで入れ知恵されてくるのか知りませんが、ひどい話です。
典型的な詐欺ですから。
共通して本人に詐欺という意識がないのも問題です。
つい先日も、多重債務を抱えた方の属性情報を操作し、金融機関をだまして、
住宅ローンを借りさせていたとして、不動産屋社長に実刑判決がでました。
このケース非常に多いです。
実際に画をかいている不動産屋にも借りている人にもあまり詐欺の意識がないようです。
おもいっきり詐欺なのに。
こんなことして、購入する不動産価格以上の住宅ローンを借りても、
完済するのは無理です。
いくら利率の低い住宅ローンといっても、月の返済額は10万円以上になりますし、
さらには固定資産税なども払わないといけないのですから。
借金を抱えたこれまでの生活状況を変えなければ、完済などありえません。
堂々と、借金整理して住宅ローン組みますなんて、チラシをまいている不動産屋さんもあります。
家賃と住宅ローンの支払額が同じだから、家買った方が得ですよ、なんてチラシもよくあります。
家の購入を検討される方は、今までの生活状況、これからのライフプランをよく考えて見てください。
最低限、家計簿をつけて、収支をシビアに見つめなおすところから始めてください。
そして、売ったらそのあとは関係ない不動産屋さんではなく、
これからの生活を見通して真摯に相談に乗ってくれる不動産屋さんを選んでください。
キツキツのプランで、なんとかかんとか不動産を売りきろうとするのは危ないです。
余裕をもったプランを提案してもらってください。
でなければ、将来、司法書士や弁護士に相談にくるようなことになってしまいますので。。。
しかし、こんなこと書いたら、不動産屋に嫌われて、不動産登記の依頼が無くなるかなあ。
いえいえ、僕にはそんな心配はありません。
うちに依頼してくださる不動産屋さんは、みなさん本当のプロの不動産屋さんですので。
詳しいご相談は<枚方市・寝屋川市・香里園の香里司法書士事務所/相続・遺言サポートオフィス>まで