2010年を振り返って②
今年、寝屋川青年会議所に入って、いろんな体験をさせてもらい、有意義な話を聞くことができました。
難病を克服し、その経験を音楽とともに伝えられているご夫婦。
単身渡米し、プロバスケット選手になられた方。
女性ながら、海上自衛隊一等海佐になられた方。
元阪神タイガース・赤星選手。
いろんな方のお話を聞かせていただきました。
そのなかで、もっとも印象に残っているのが、
植松務さんの「どーせ無理という言葉をこの世から無くしたい」というお話です。
植松努さんは、北海道の赤平という田舎(失礼)で、ロケット事業を立ち上げ、成功させられました。
いまや、あのNASAが協力を求めてくるぐらいだそうです。
植松さんは、幼少のころから、飛行機やロケットに興味を持ち、将来は飛行機を作りたいという夢を持っていたそうです。
しかし、まわりからは、そんなの無理。おまえは頭がよくないから。などと言われてきたそうです。
植松さんは、周りから無理だと言われ続けるなか、あきらめず努力を重ねられ、ついにロケット打ち上げに成功されたのです。
植松さんは、子供は皆、好奇心旺盛でチャレンジ精神に溢れている。
しかし、大人がその好奇心やチャレンジ精神を刈り取っていってるのだと言われました。
子供たちは、そのうちに、「どーせ無理、僕なんかにできない。」という考えに浸ってしまうと言われるのです。
「自分にできることをやればいいんだよ。」
この言葉を、親や先生が口にすることが多いのではないでしょうか。
これは、チャレンジしなくてもいい。という言葉です。
今の社会には、チャレンジしなくてもいい気分が蔓延しているのです。
私も高校三年生のとき、似たようなことを担任教師に言われました。
「二浪も三浪もして人生棒にふっても仕方ないやろ。もっと簡単に入れる大学に行け。」
こんなの、人生におけるチャレンジとも言えないレベルの話ですが、
本当に情けない言葉を担任から浴びせられたものです。
しかし、よくよく考えてみたら、普段から、僕は、そんなの無理~!ということを言いまくってたように思います。
はっと、怖くなりました。子供にも知らず知らずに言いまくってるのではないか?と。
「そんなん、無理やから、やめとき。」「やれることやったらええねや。」と言ってるのではないでしょうか。
植松さんは、興味をもってやりたいと思っている子供に、
「どーせ無理」という言葉を浴びせるのは、人殺しに等しいと言われました。
人の可能性を殺してしまうのだと。
また、子供にはたくさんの夢をもたせるのがいいそうです。
子供のころは色々なことをしていれば、そのうちの一つに挫折したとしても、
まだ他のことが残っていれば、人生に挫折することはないからです。
どの子供にも、想像もつかない可能性があるのだということ。
その可能性を大人が潰してはいけないということ。
これらはよく言われている言葉ですが、
日常の単純な言葉で、その可能性を潰しているのではないかと気づかせて頂きました。
どーせ無理という言葉を無くせば、好奇心旺盛な子供たちがチャレンジを続け、
いまの閉塞した日本に光明が見えるかもしれませんね。